牛の心臓

トマトの育て方.com

牛の心臓

読了までの目安時間:約 5分

 

スポンサードリンク

フランス市場のフィオレンティーノ
*牛の心臓に似ていますが……

 

 

牛の心臓という名前のトマトがあります。
日本人としては、ちょっと驚くような名前がつけられていますが、
実際にはどのような特徴のあるトマトなのでしょうか。

 

 

[牛の心臓]

 

 

■牛の心臓という呼び名は?

 

牛の心臓と日本で呼ばれているトマトは、
イタリアなどの欧州でとても人気の高い品種です。

 

フランス語では「coeur de boeuf(クオール・ディ・ブエ)」、
イタリア語なら「cuor di bue」と呼ばれていて、
これを日本語に訳すと「牛の心臓」ということになります。

 

また、トマトの中には、実の形を表す時に、
牛の心臓形という風に使われることもあります。

 

サントリーフラワーズから販売されている「ズッカ」という、
F1品種のトマトがあります。
zuccaは直訳ではカボチャです。

 

このサントリーのズッカも、牛の心臓形を特徴としています。
おそらく、海外トマトの牛の心臓の血統をひいているのでしょう。

 

 

牛の心臓 C)高木農園

 

 

■個性的な形

 

牛の心臓という個性的な名前に負けず、
実そのものも、とても個性的な形をしています。

 

日本で流通している高木農園の牛の心臓の種のパッケージに写真があり、
「ハート型のイタリアトマト」固定種とあります。

 

実際に育ててみると、ハート形の品種と、
巾着を絞ったような形になるものがあるようです。

 

ハート形の方は、表面はつるりとしていて、上部にややプリーツがある程度です。
中にはプリーツがほとんど出ないこともあるようです。

 

巾着を絞ったようになった場合は、プリーツがたくさん出て、
しかも上部よりも下部の方がよく膨らみます。

 

大きさにも差があり、ハート形なら150g前後と、
大玉トマトの中でもそれほど大きくはありません。

 

ところが、巾着を絞ったような形をしているものは、
150gくらいの小さなものから、大きくなれば500gや、
なんと1kg越すものまであるそうです。

 

育て方により個体差が出やすいようで、
摘果せずに育てたものは実が小さくなりやすく、
摘果して数を減らして育てたものは、大きく育つ傾向が強いようです。
固定種となってはいるものの、株ごとの個体差は激しそうです。

 

 

■見た目に似合わず極上の食味

 

いずれの形や重さになっても、牛の心臓の食味は極上です。
こういった珍しい海外からやってきたトマトだと、
加熱した方が真価を得ることができますが、牛の心臓は違います。

 

加熱よりも、断然生食の方が向いているのです。
プリーツが多くでたものは、中の部屋もたくさんありますが、
部屋がたくさんあるだけで、ゼリー部分は少ないです。

 

その分、肉厚の果肉はとてもジューシーです。
プリーツが多いものは、ゴツゴツとしていて硬そうに見えますが、
実際にかじってみると、とても柔らかいのが特徴です。

 

皮も薄く、口に残りにくいです
日本で人気の高い、フルーツトマトのような強い甘みはありませんが、
代わりに酸味がかなり抑えられていて、食べやすいです。

 

他の具材を引き立てる味なので、サラダはもちろん、
カプレーゼのような前菜や、サンドイッチにも最適なトマトです。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・ミニトマト わき芽かき


スポンサードリンク

 

タグ :

トマト 品種

この記事に関連する記事一覧

■人気の記事!